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『アベコベのリスク』~安倍政権の大罪~①

はじめに

東京オリンピックより福島原発の収束が先。もちろん、原発再稼働なんて!

拉致問題は一刻も早く一人でも多くの人々の帰国を。しかし、北朝鮮との交渉も大事だが、韓国との友好も大切。中国の習近平が北より先に韓国の朴槿惠と会って、来年中韓合同戦後70年の式典を開催するというニュース。日中首脳会談は間違いなく来年の8月15日までは開かれないだろう。今秋にプーチン大統領が訪日する予定。しかしウクライナ問題・マレーシア機撃墜事件が解決しないと、北方領土も進まない。「安倍外交はやることなすことアベコベ」と外交のプロ。「オバマもソッポを向き始めた」と在米の友人。

…インフレ3%…達成と新聞の見出し。つまり、物価高だ。

しかし、「給料はポチポチです」と街の声。無理矢理インフレ実行の安倍政権だ。集団的自衛権で内閣支持率が女性を中心に急落すると、霞ヶ関の女性局長を倍増と、見え透いた手法。

最近は独裁者然としての、人の話に耳を傾けないという。ご意見番もいない。NHK会長も平然といまもNHK会長。原発企業からの助成金や給料をもらっていた東大教授もこのまま新しく原子力規制委員になるという。
とにかく稚拙な安倍政治。梅雨明けと共に安倍政権も終わりのはじまりか。今年の秋は早いともいう。秋の夕日はつるべ落としとも聞く。ぜひご一読を!

福岡政行

東京オリンピックより福島原発収束が最優先!
―オールジャパンは福島へ―

◆2020年7月東京オリンピック開会式、快晴

「その日、新しい国立競技場に世界各国から10万人以上もの大観衆が集まった。東京五輪のマークが日本中に、そして新国立競技場にたなびいた。世界中の人々が、日本が、待ちに待ったオリンピックの開会式である。

昨日の台風の影響もあって、風は少し強いが青空が東京の空に広がっていた。

しかし、福島県地方を襲った台風18号は、大雨と強風で福島第一原発四号機に異変を生じさせていた。昨夜から『第四号機の燃料棒プール周辺で高濃度放射能が漏れ出した』と言うニュース速報が流れた。政府自民党は徹夜でオリンピックを開催するか、中止するかの判断に迫られていた。燃料棒の入っているプールが台風で崩れかかっているのか。朝6時前、中止が決定された。日本政府は世界に向かって、『東京は安全ではなかった』と宣言し、オリンピックの中止が告げられたのである。」

もちろんこれは二〇一四年正月の、私の初夢である。うなされて汗びっしょりになった私は、仙台の常宿にしているホテルで目が覚めた。悪い夢だ。単なる夢であればいいが正夢であっては困る。そんな思いがした。福島の相馬市の保育園にボランティアに行っての帰りだった。

2013年の夏、双葉町の被災者の人たちと何回か酒を飲んだ。その席で福島原発の作業員の人が「簡単じゃないよ福島原発の収束は…」と酒を傾けながら悲しそうに語っていたのが、印象的だった。
〈ALPS〉という除染装置はなかなか機能しないし、動いてもすぐに止まってしまい、本当に役立つのかどうかと不安を語る。まだまだ多くの問題がある。フクイチの問題は2013年夏から頻繁に漏れ出した。1000基以上の汚染水タンクがある。この耐用年数は3年から5年と言うが、残念ながらかなり厳しいものがある。もう、漏れ出しているのだ。
しかし、最大の問題は、第四号機のプールの中にある燃料棒である。一〇〇〇本以上。これをどのような形で処理するのか。この四号機は、地震当日に稼働中だった第三号機の冷却装置が停止したあと、原子炉内の温度が上昇して冷却水が蒸発するなかで圧力容器の圧力を下げるため、原子炉内の放射性物質を含む空気を排出するベントを行うなかで、三号機で発生した水素が排気筒を通じて放出されたときに、共有していた四号機に流れ込んで生じた水素爆発後、補強はしてあるが、すでに大きく損壊した建屋では大きな余震に耐えられない不安定な状態にあるとの見方が続いている。一刻も早くこの四号機プール内の燃料棒取り出し「安全な場所」(?)に保管することが、日本が何よりも最優先してやらなければならないことである。やっと2013年11月から、取り出しが始まった、無事に終わることをただ願うだけである。
今、日本のやるべきことは、明々白々である。しかし、世の中はオリンピックムードへと動きつつある。


◆2013年の夏からフクイチ(福島第一原発)は異変続き!

正確に言えば2011年3月11日以降、福島第一原発には収束状態という言葉は当てはまらない。

汚染水タンク設置は、大熊町の山の方へどんどんと広げていかなければならないだろう。双葉町のおばあちゃんは「原発事故の前、私の家から原発は見えなかった。大きな林で原発は隠れていたんです。でも今年の夏(2013年)一時帰宅で双葉町に戻ったとき、目の前には大きな汚染水タンクが林立していた。とても双葉町に帰るという気持ちにはなりませんでした。」と淋しそうに語る。

毎日、300トンの地下水が原発の下を流れる。ドラム缶約2000本分に相当する。とてつもない量が山から原発の下を流れ続けている。様々な対策が講じられてきたかどうかも怪しいが、もちろんパーフェクトなものは無い。

それ以上に原子炉自体の冷温停止に時間がかかっている。2011年の冬12月、民主党政権の野田佳彦首相は冷温停止状態と宣言したが、福島県の被災者や原発の関係者は、誰も信じなかった。今回の原発事故を軽く見ていたのか。それとも、金を出し惜しんだのか。東電以上に政府の責任は重い。


◆首相の言葉は重い。世界公約となった「東京は安全」は本当に大丈夫なのか?

政治の責任は重い。2013年10月の日経新聞によれば、オリンピックが開催されれば日本の景気が良くなると答えた人は74%で、原発への不安は26%しか持っていないという報道があった。オリンピック開催が大前提となって、日本の政府も東京都もオリンピックの宣伝をつづけ、ゴールは国立競技場でしかなかった。

たしかに世界の平和・世界の人々の友情を確認することができるのは、素晴らしいオリンピックの開催によってであろう。しかし、一方では多くの人々がフクイチのことを忘れかけている。決して忘れることができない問題だが、オリンピック景気が良くなるということに頭の方に動いてしまった。全国各地を歩いていて、少なくとも静岡県から西の方では「まだ被災者の皆さんは高校に寝ているのですか」とか「そんなに福島は安全ではないのですか」という質問を受ける。悲しいがうなずきながら「大変なんですよ」と答えるしかない。

これからも伝え続けなければいけないという思いで、いまも走り続けている。学生たちと一緒にボランティア活動もささやかだが続けている。しかし68歳の年には勝てない。疲れが溜まり続けているが、それでも動かざるを得ない。
2013年10月に浦和で被災者のコンサートが開かれた。参加者は少ない。浦和の友人に「出席してくれよ」と電話をしても「福岡、関心はもうほかに移っているかもしれないぞ」と電話口の向こうで言う。それでもその日、彼は家族と一緒にやってきてくれた。政治家の言葉の責任は重い。私の悪夢のように無事に東京オリンピックが開かれるかどうか、それが大きな問題である。


◆安倍首相の発言が「世界最悪のウソ」になっていいのか!

オリンピック日本開催が決まった2013年9月8日、日本経済新聞の調査で「オリンピック開催で不安なことは」という問いがあり、四つの不安が掲げられていた。第一に、〈政治家が強引に政策を進めようとする〉これには約40%近い人がこう答えている。二番目に〈被災地の復興が後回しになる〉実際に東日本の被災地の現場ではブルドーザーがフォークリフトの半分以上が動いていない。三番目は〈首都圏の一極集中が進む。いわゆる東京だけでいいのか〉ということ。第四に〈インフラができるのみで借金が増える〉30%弱の答えである。分かっている人はかなり分かっている。本当に東京が良くなるだけで良いのか、現在の状況で安全に日本で東京オリンピックを開催することができるか、私には?が三つも四つも付く。

とにかく無事にオリンピックが終わるかどうかそのことについていろいろと調べてみた。
 

◆福島の被災地を歩き、埼玉県の加須市で、この冬も不自由な生活を送る双葉町の人たちと福島原発について、いろいろなことを話した。

「政治の決断と行動が、いま強く求められていると思いました。」と被災者は語る。

「いま、日本の国が最優先することは、福島原発の完全収束です。オリンピックだって夢がありますが、いま日本がやる事は、“おもてなし”より“思いやり”ではないでしょうか。」と語る人もいる。

安倍首相が「東京は安全です」と世界宣言した時、福島の被災者のみなさんは、涙と怒りに震えたと言う。

は、区別の副助詞です。東京が良ければ被災地はどうでもいいのでしょうか、捨てられたんですね。福島は…」と多くの福島の人が悔しさを滲ませて語る。福島原発の完全収束・脱原発がいまの日本で、最優先で成し遂げなければならないことである。世界の人への友情と平和のおもてなしメッセージはその後で良い。

いまこそ、日本の政治が、そして私たち国民も、決断をする時である。福島のいまは私たちが考えている以上に、深刻だと思う。捨てる場所もない核のゴミ・核燃料棒はまだ1533本、福島第一原発の四号機の中にある。2013年の11月中旬から、その取り出しを始めるとされているが、汚染水問題が片付かないいま、それも、先送りの可能性が高い。もし、クレーンで燃料棒を落としでもしたら、どうするのか。とんでもない惨状になる。
汚染水タンクの現状はけっして安心できることではない。情報をオープンにして、オールジャパンで立ち向かうことを、日本は、政府は、国民は、いま、決めなければならない。
いまの安倍首相は、やっていることが、とにかくアベコベである。


※次章更新までしばらくお待ちください。
※当文章の一部あるいは全部をそのままあるいは改変して転用または掲載することを一切禁じます。

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